以前、アタリメに負けた私の歯について触れたことを覚えているだろうか?
あれは忘れもしないゴールデンウィークの初日。
鉄分+タンパク質で思惑通りに血球数が増えて気を良くした私を襲った悲劇、否、喜劇か?
機嫌よくアタリメをかじっていたその時、グギッと歯の奥から響く異音と鈍い痛み。
悲しいかな、昔治療していた歯の寿命が付き更に土台が割れてしまった音であった。

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ゴールデンウィーク後、行きつけの歯科医に見てもらうと、予想通りそに歯はもう使い物にならなくなっていた。

抜歯である

ただ私は現在、抗がん剤治療中。
その旨を伝えると、歯科医からは抜歯の際に行う麻酔薬や抗生物質の使用について担当医に確認して欲しいと言われた。

と言うわけで、その日は応急処置だけしてもらい後日、抗がん剤投与の事前診察で担当医に相談してみた。
結果、血液検査の数値を見て「これが急激に悪くなることはないから大丈夫です」との回答を頂いた。
その時は納得したのだが、後から別の不安要素も出てきた。

抗がん剤と抗生物質の関係である。
ネットで抗がん剤治療中の抜歯について調べてみたが、残念ながら該当する答えは無かった。

ただWikipediaによると、
ー(抗生物質は)好中球減少症における感染防止にも使用され、これは特に化学療法によるがん治療を受けるものに対して行われるー
とあったので、抗がん剤と抗生物質の併用は問題無いと素人ながら判断した。

そして今日、私は抜歯に挑んだ。
歯科医は私をとても気遣ってくれ、無事に抜歯をすることができた。
とは言うものの、抜歯前の麻酔注射後、身体が小刻みに震え始め一時はどうなることかと不安になったことも事実である。
ありがたいことに歯科医は私の状態が落ち着くまで時間を取ってくれ、数分後には身体も気持ちも落ち着き、抜歯を滞りなく行うことができたのだ。

私がガンに罹患し、抗がん剤治療中であることを知って確実に歯科医の態度が優しい。
歯の治療は大嫌いだが、この先生の心根に触れることができたのは嬉しい出来事だと言える。

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