入院7日目 内視鏡検査(胃カメラ)
この日は予め予約していた内視鏡検査の日。
内視鏡検査を行うのは消化器内科のS先生。
およそ1年前からこの病院の内科を受診していることはすでにこちらで説明している。
食欲不振、胃からお腹辺りの鈍痛と原因不明の不調により、同じ病院内にある消化器内科を受診することになった。
それは忘れもしない緊急入院の前日2023年12月19日の事である。
始めて消化器内科で診てもらった。
そこで担当して頂いたのがS先生だった。
先ず最初にS先生の指示により上半身のレントゲンを撮った。
そこには肛門付近に溜まる小石程度の硬い便が沢山見てとれた。
当時、普通便の後に下痢をすることが度々あった。
その原因がこの「糞詰まり」だった訳である。
これには便を柔らかくする酸化マグネシウム錠「ケンエー」を処方してもらう。
しかしながら肝心の不調原因はレントゲン写真や血液検査では特定できない。
結果、造影剤を使ったCT検査と内視鏡検査を行う事となった。
CT検査は12月23日に決まる。
だが、内視鏡検査は更に先の26日と言うS先生。
日に日に体調が悪化しているのは明らかだったので、私としてはすぐにでも検査して治療してもらいたかったが、言い出せない雰囲気があった。
せめて内視鏡検査も23日の同日行って欲しいとお願いする。
が、S先生の答は、
「もっと早く検査はできるけど、月曜日(12月26日)は僕が内視鏡検査をやるから。それにあなたは家が近いから来やすいでしょ」
いや、家が近いから同日に2つの検査が出来ない理由にはならないでしょ、と答えたい気持ちをグッと抑える。
(因みに住んでいる場所から病院までは歩いて30分、バスで15分程度)
パソコンの画面を注視して、私の方を全く見ようとしないS先生を前に、私は心の声を実際に発することができず、ただ自分の身体が次の月曜日まで持つのか?そんな事を考えていた。
何故S先生は月曜日の内視鏡検査にこだわったのか、その理由が検査直前に分かる事となる。

そして12月26日内視鏡検査の日である。
防護服とゴーグルを身につけ私の前に立つS先生。
そこには満面の笑みを浮かべた顔があり、
私はこの時に初めて正面からS先生の顔をまじまじと見たのだ。
それは正に
サ・イ・コ・パ・ス
誤解を恐れずに言わせてもらうならば、ホワイトサイコパス。
ある特定の分野では秀でている人物。
患者とのコミュニケーションは不得意でも内臓を見るのはきっと大好物なのだ。
肝心の内視鏡検査だが、痛みに弱い私は鎮痛剤を打っての内視鏡検査を選択。
しかし、薬が効き始める前にS先生は器具を無言で私の口に入れ始めた。
そして看護師と話ながら、グイグイと器具を更に押し込み、私は苦しさから涙が溢れる。
幸い直ぐに鎮痛剤が効き始め、S先生と看護師の話声も段々と遠くなっていく。
途切れ途切れの意識の中で私が最後に記憶しているS先生の言葉は
「本日2件目のピロリ菌見つけ!」
その声は、診察室で聞いたボソボソとした話し声とは打って変わり、実に明るく楽しそうだった。
翌日の事についてはこちらで既に述べているが、
緊急来院し簡易ベッドで横になっている私を見て
「なんで息があらいの?」
と看護師に質問していたS先生。
これを最後にその後S先生に会うことは無かった。
私の入院中に担当医がS先生から消化器外科のF先生に変わっていたのだ。
S先生が今もこの病院に勤務しているかどうかは分からない。
消化器内科は定期的に行くがS先生の姿を見ることは今の所ない。
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この日は予め予約していた内視鏡検査の日。
内視鏡検査を行うのは消化器内科のS先生。
およそ1年前からこの病院の内科を受診していることはすでにこちらで説明している。
食欲不振、胃からお腹辺りの鈍痛と原因不明の不調により、同じ病院内にある消化器内科を受診することになった。
それは忘れもしない緊急入院の前日2023年12月19日の事である。
始めて消化器内科で診てもらった。
そこで担当して頂いたのがS先生だった。
先ず最初にS先生の指示により上半身のレントゲンを撮った。
そこには肛門付近に溜まる小石程度の硬い便が沢山見てとれた。
当時、普通便の後に下痢をすることが度々あった。
その原因がこの「糞詰まり」だった訳である。
これには便を柔らかくする酸化マグネシウム錠「ケンエー」を処方してもらう。
しかしながら肝心の不調原因はレントゲン写真や血液検査では特定できない。
結果、造影剤を使ったCT検査と内視鏡検査を行う事となった。
CT検査は12月23日に決まる。
だが、内視鏡検査は更に先の26日と言うS先生。
日に日に体調が悪化しているのは明らかだったので、私としてはすぐにでも検査して治療してもらいたかったが、言い出せない雰囲気があった。
せめて内視鏡検査も23日の同日行って欲しいとお願いする。
が、S先生の答は、
「もっと早く検査はできるけど、月曜日(12月26日)は僕が内視鏡検査をやるから。それにあなたは家が近いから来やすいでしょ」
いや、家が近いから同日に2つの検査が出来ない理由にはならないでしょ、と答えたい気持ちをグッと抑える。
(因みに住んでいる場所から病院までは歩いて30分、バスで15分程度)
パソコンの画面を注視して、私の方を全く見ようとしないS先生を前に、私は心の声を実際に発することができず、ただ自分の身体が次の月曜日まで持つのか?そんな事を考えていた。
何故S先生は月曜日の内視鏡検査にこだわったのか、その理由が検査直前に分かる事となる。

そして12月26日内視鏡検査の日である。
防護服とゴーグルを身につけ私の前に立つS先生。
そこには満面の笑みを浮かべた顔があり、
私はこの時に初めて正面からS先生の顔をまじまじと見たのだ。
それは正に
サ・イ・コ・パ・ス
誤解を恐れずに言わせてもらうならば、ホワイトサイコパス。
ある特定の分野では秀でている人物。
患者とのコミュニケーションは不得意でも内臓を見るのはきっと大好物なのだ。
肝心の内視鏡検査だが、痛みに弱い私は鎮痛剤を打っての内視鏡検査を選択。
しかし、薬が効き始める前にS先生は器具を無言で私の口に入れ始めた。
そして看護師と話ながら、グイグイと器具を更に押し込み、私は苦しさから涙が溢れる。
幸い直ぐに鎮痛剤が効き始め、S先生と看護師の話声も段々と遠くなっていく。
途切れ途切れの意識の中で私が最後に記憶しているS先生の言葉は
「本日2件目のピロリ菌見つけ!」
その声は、診察室で聞いたボソボソとした話し声とは打って変わり、実に明るく楽しそうだった。
翌日の事についてはこちらで既に述べているが、
緊急来院し簡易ベッドで横になっている私を見て
「なんで息があらいの?」
と看護師に質問していたS先生。
これを最後にその後S先生に会うことは無かった。
私の入院中に担当医がS先生から消化器外科のF先生に変わっていたのだ。
S先生が今もこの病院に勤務しているかどうかは分からない。
消化器内科は定期的に行くがS先生の姿を見ることは今の所ない。
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